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宇宙旅行の現状と今後の展開
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地上での模擬宇宙体験:
米国を中心に展開されるSpace Campが宇宙体験ミッションを提供する施設の代表です。カリフォルニアでは現在、The
Space Tourism Society理事長でもあるJohn Spencer氏を中心に、2005年6月以降のオープンを目指して新たなスペースキャンプの開発が進められています。
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Space Camp California完成予想モデル |
又、同時にJohn Spencer氏は地上で気軽に火星探検が楽しめるリゾートホテル、Red
Planet Venture計画をアジア諸国を中心に現在推進しています。
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Red Planet Venture社が提案するMars Resort and Spa計画
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2003年9月にはフロリダのDisney Land、Epcot Centerにおいて宇宙体験を提供するMission
Space館がオープンしました。
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Mission Space館
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更にアメリカのZero-gravity社は弾道飛行をする航空機を使った数十秒の微小重量提供サービスを、Luna
Corp社は月面に打ち上げたカメラ付月面車を地上のテーマパークから操縦するサービスを近く提供する予定です。
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Zero Gravity社 |

Luna Corp社
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現在アメリカのX-Prize基金がサブオービタル宇宙旅行の早期実現の火付け役となっています。これは政府の援助無しに3人乗りの宇宙船を高度100キロの弾道飛行に乗せることに成功した民間チームに1000万ドルの賞金が渡されるというもので、現在アメリカ、ロシア、カナダ、イギリスなどを中心に世界から20以上の民間チームが参加し、開発を競っています。
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X-Prize |
中でも先行する数チームが今後数年以内に目標を達成する可能性が高いと言われており、2010年までに1200万円程度のサブオービタル宇宙旅行が開始されると考えられます。サブオービタル宇宙旅行の商業的成功はオービタル宇宙旅行に必要な技術開発投資への呼び水となり、2020年代以降の本格的なオービタル宇宙旅行時代の到来を招くと考えられます。
現在X-Prize初飛行最有力候補はカリフォルニアモハベ砂漠で最終実験を行っているScaled Composite社のSpace Ship
Oneです。
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Scaled Composite 社の開発するSpace Ship One |
そのほかにもX-Prizeには参加していませんが、カリフォルニア州モハベ砂漠のX
COR社やロサンゼルス空港そばにあるSpace Exploration社などが独自のユニークな研究開発を推進しています。
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XCOR社が提唱するXerus宇宙船
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Space Exploration社が開発するFulcon宇宙船 |
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オービタル宇宙旅行:
現在オービタル宇宙旅行を取り扱っている世界で唯一の旅行会社がSpace
Adventures社です。この会社の旅行客として2001年4月にはアメリカのDenis Tito氏が、2002年4月には南アフリカのMark
Shuttleworth氏がロシアのソユーズ宇宙船にて打ち上げられ、国際宇宙ステーションへの1週間の宇宙旅行を果たしました。二人は20億円以上の巨費を払ってこの宇宙旅行への切符を手に入れました。
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Denis Tito氏
ソユーズ宇宙船
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国際宇宙ステーションに到着したソユーズ
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現在建設中の国際宇宙ステーション
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現在、次の宇宙旅行客として映画俳優のTom Cruise氏や映画監督の James
Cameron氏等が注目されています。更に、ロシアのMir Corp社は旧ソ連の宇宙ステーションミールの予備モジュールを軌道上に打上げ、世界初の宇宙ホテルとする計画を立てています。これらの旅行には現時点では20億円程度の旅費が必要となり、一般人にはとても手が届きません。安価で安全な宇宙船の開発が待たれています。
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その他の期待されるプロジェクト:
現時点ではラスベガスのBigelow Aerospace社が月面軌道周回ホテルの概念設計に着手しています。又本協会理事長の五月女が提唱するCrystal
Space Palace宇宙リゾート構想も月面へのクルージングへの使用を想定しています。
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月面クルージングの様子
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Crystal Space Palace
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その他に現在はまだ研究室段階ですが、これから数十年の間に宇宙旅行産業を劇的に変える可能性のある技術を2つ紹介します。
一つはレンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute)
のレイク・ミラボー(Leik Myrabo)助教授が開発しているLight Craftシステムと呼ばれる宇宙船の研究です。現在のスペースシャトルやロケットは,いずれも大量の燃料(推進剤)を積み込んでいますが、このシステムは外部からの強力なレーザー光により推進するため、たくさんの燃料を積み込んだり,重たいエンジンを装備する必要がなくなるので,宇宙への旅にかかるコストが劇的に安くなるとされています。現在この研究はNASAと米空軍の支援の元、進められています。

Light Craft
もう一つは地上と宇宙を直接結ぶエレベータ(軌道エレベータ)を建設しようと言うものです。このアイデアは長年SFでは取り上げられてきたものの、その実現に必要な強度の材料(ダイヤモンドに匹敵)が手軽に存在しなかったことや巨大な事業費のため単なる夢物語とされてきました。しかしNECの飯島博士により軌道エレベータ建設に必要な強度を満たすカーボンナノチューブという素材が工業的に生産される可能性が示され、近年にわかに現実味を帯び始めてきたアイデアです。実際、アメリカのLift Port社は、米国宇宙協会(National
Space Society)とともに軌道エレベータ建設計画への正式な参加を表明し、2018年の実現を目指すとされています。実現すれば太平洋上の赤道付近に海上プラットフォームを設置、そこから約10万キロメートル上空の宇宙ステーションに向けて、カーボン・ナノチューブ製の帯状エレベーターを建設、現在の海外旅行並みの手軽な宇宙旅行が実現する可能性があります。

軌道エレベータ
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宇宙飛行士は国境の無い美しい地球や、我々を過酷な宇宙環境から守ってくれる非常に薄い大気の層、暗黒の宇宙空間を体験することで、真に“宇宙的視野”を獲得し、人類の平和や繁栄を心から願うようになると聞きます。ごく限られた人達だけでなく、多くの人々がこのような宇宙体験をすることで、やがて人種や国境を越えたコスモポリタン(地球人)としての共通な問題意識がはぐくまれ、紛争や環境破壊を含む世界が直面する多くの問題を前向きに解決する契機になることを、私たちは宇宙旅行産業のもたらす最終的な意義と考えます。
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