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2009年10月20日:NASAの次世代有人宇宙船実証機「Ares I-X」テスト飛行間近。
 
(文責:五月女)NASAは2010年に全機引退予定のスペースシャトルに代わる次世代有人宇宙船としてAres I の開発を進めてきましたが、その初打ち上げの準備がケネディ宇宙センターにて着々と進められています。今回無人でテスト飛行が実施される機体はAres I-Xと名づけられ、来週10月27日から29日の間に打ち上げられる予定です。
 
ケネディ宇宙センター射場に備え付けられたAres I-X(左)と、打ち上げの様子(space.comより)
 
 
今回の実験に関連する情報ですが:
  ●Ares I は2段式のロケットで、一段目はスペースシャトルの固体ロケットブースターを改造、二段目はサターンロケットの液体酸素・液体水素ロケットエンジンを改造したものを使用している。二段目には4名の宇宙飛行士を乗せるオリオンカプセルが最終的に搭載されるが、今回のテスト飛行ではダミーウェイトが搭載される。
  ●今回のテスト飛行では一段目と二段目の切り離し、ロケットの飛行安定性(鉛筆のように細長い機体が安定してまっすぐ飛ぶか?)、機体の振動(固体ロケットはそもそも振動が激しいが、それが機体にどのような影響を与えるか?)、パラシュートの展開性能などがチェックされる。
  ●今回の飛行ではダミーカプセル(2015年以降の実用化段階ではオリオンカプセルは打ち上げ8分後に高度300キロの地球周回軌道に到達する)は軌道到達せず、打ち上げ2分後に高度45キロに到達するサブオービタル飛行を行う。
  ●今回は無人のテスト飛行とはいえ、NASAが有人宇宙船の打ち上げを実施するのは1981年のスペースシャトル「コロンビア」以来28年ぶり。
  ●今回の飛行が成功した場合、次のテスト飛行は2014年にAres I-Yが予定されている。
   

現在NASA内部では民間からの有識者を集めたAugustine Panelが今後のアメリカ有人宇宙活動の大幅な見直しを検討中で、今月中にも最終調査報告がオバマ大統領に提出される予定です。その中にはAres I 計画の完全な中止も含まれており、今回の実験の行方と合わせて今後の動向が大変注目されます。

五月女

 

     
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