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2009年11月17日:JAXA、HTV技術実証機の全ミッション達成
 
(文責:斎藤(紀))宇宙ステーション補給機(HTV)の技術実証機(HTV-1)は、10月31日午前0時02分(日本標準時)、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム(SSRMS)でISSから取り外された後、午前2時30分、SSRMSによる把持から開放され、単独飛行をして11月2日6時26分ごろ、ニュージーランド上空において大気圏へ再突入し、全ミッションを成功裏に終了しました。
 
打上げ直前のHTV-1(左)とISSに結合直後のHTV-1(右)(提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA))
 
SSRMSで把持されISSから離れたHTV-1(左)と自立飛行で再突入へ向かうHTV-1(提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA))
 
 
 
HTVに関連する情報ですが:
  ●HTVは、ISSへ補給物資を運ぶために日本が開発した無人の輸送機です。
  ●HTV-1は、9月11日(金)午前2時01分46秒に、種子島宇宙センターからH-ⅡBロケット試験機により打ち上げられました。
  ●9月17日、ISSに接近、ISSのロボットアームSSRMSによってISSのハーモニー(ノード2)下部(地球側)に結合されました。
  ●結合中は、ISSの搭乗員が与圧部に入ることができ、食糧や衣類、各種実験装置など最大6トンの補給物資をISSに移し、補給を終えた後は、用途を終えた実験機器や使用後の衣類など不要品を積み込み、大気圏へ再突入します。
  ●今回は42日と16時間35分にわたりISSに係留しました。
  ●HTVの大きな特徴は、物資を運ぶ部分が「与圧部」と「非与圧部」に分かれており、スペースシャトルが退役後、与圧部で大型の荷物(出入り口の開口部が1.2m四方、プログレスやESAのATVの開口部は直径0.8m)や非与圧部でISSの曝露部分で使う荷物が運べることです。
  ●今後は、年に1回程度打上げられISSへ物資を補給する予定です。
  (略号)
HTV: H-Ⅱ Transfer Vehicle
ISS: International Space Station
SSRMS: Space Station Remote Manipulator System
 
HTV-1ミッションの成功により、日本は本格的な「きぼう」利用のシステムを完成しました。今後の「きぼう」利用が拡大し、その成果が期待されます。
 

また、現設計のHTVは総重量約16.5トンで、ペイロード約6トンをISSへ運べますが、帰還機能はありません。構造的には「与圧部」と「非与圧部」に分かれているのを生かし、今回の経験を踏まえ、我が国独自の帰還能力を持つようになれば、「きぼう」の利用の意義は飛躍的に増加することになると思われます。

斎藤(紀)

 

     
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