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過去のSTSJツアーでの主な訪問先と得られる体験
注:1回のツアーでのフルパッケージのイメージとして、過去2回以上見学し、今後も見学を予定している施設をご紹介しますが、次回ツアーでの見学を保障するものではありませんのでご了承ください。
 
 
 
●NASA JPL (ジェット推進研究所)
1970年代に打ち上げられ、木星、土星、天王星、海王星を次々と探査した惑星探査機「ボイジャー」から、現在も火星地表面を探査中の「スピリット」、「オポチュニティ」まで、JPLは過去40年以上に渡り世界の太陽系探査の中心を担ってきました。およそ2時間のJPL訪問では過去の太陽系探査の歴史をビデオや実物大模型を通して振り返ると共に、最新の火星探査機「Mars Science Laboratory」開発現場や太陽系中に散らばるすべての探査機(数機の火星探査機、カッシーニ土星探査機、ニューホライズン冥王星探査機など)を一括でコントロールする管制ルームも見学します。スターダスト計画で彗星の塵を回収するために使用された「世界で一番軽い固体、アエロジェル」にも触れることが出来ます。
 
 
●Space X社
2002年にロサンゼルスの大富豪イーロン・マスク氏が「安くて安全なロケットの開発」を目指し個人資産で立ち上げたのがSpace X社です。無人のファルコン1ロケットの軌道到達に去年初めて成功、現在はNASAの委託を受けてスペースシャトルに代わる次世代有人宇宙船「Dragon」も開発しています。社員500人を有する広大な施設内見学では、ファルコン1ロケット、ファルコン9ロケット、Dragon宇宙船、打上に使うMerlinロケットエンジン製造現場や、打上管制ルームを見学します。ロケット製造現場では普段見ることができない宇宙船の内部構造やその製造プロセス(同社自主開発のロケット胴体・自動溶接装置、ロケットエンジンノズル部・自動削り出しNC工作機など)を詳細に見学します。ただし社内は写真撮影禁止です(下のイメージはspace.comより)。
 
 
●XPRIZE財団
XPRIZE財団はこれまでの各国政府主導の有人宇宙開発に代わり、民間による有人宇宙船開発を促進するために結成された非営利団体です。特に2004年にScaled Composite社開発のSpaceShipOne宇宙船により達成された、史上初の「連続サブ・オービタル宇宙飛行」は同財団企画のAnsari X PRIZEコンペが火付け役となっています。現在同財団では、月に無人ローバーを着陸させ月面走行のライブ映像を配信してきたチームに賞金20億円を出すコンペをGoogleと共催しているのを初め、バイオ分野、環境エネルギー分野でのコンペなど続々と新企画を提案しています。同財団のロサンゼルスオフィス見学では関係者からのこれまでの財団の歩み、現在の最新プロジェクトの説明を通じ、挑戦し続けるアメリカのフロンティアスピリットにじかに触れていただきます。
 
 
●California Science Center
ここは無人探査機コーナーと有人宇宙船コーナーとに別れます。無人探査機コーナーではNASA JPLでも紹介された各種太陽系探査機に関する情報を復習します。有人宇宙船コーナーでは60年代のアメリカ有人宇宙開発の黎明期を担った「マーキュリー宇宙船」「ジェミニ宇宙船」「アポロ宇宙船」の実物カプセルを見学します。各カプセルは実際に大気圏再突入を経て地上で回収されたもので、一部内部構造が分かるように切断されています。Ablationと呼ばれる、溶けながら大気圏突入時の猛烈な熱を逃がしていく熱防御システムや、その内側の機体構造などが非常によく分かります。
 
 
 
●モハベ宇宙港管理局
モハベ宇宙港は車でロサンゼルス北およそ1時間半のところにあるアメリカ初の政府認定・民間宇宙港です。2004年のSpaceShipOne宇宙船打上もここで実施されました。同宇宙港施設内にはScaled Composite社、XCOR社、Masten Space Systems社などの民間宇宙ベンチャー工場が立地しています。管理局見学では空港責任者のスチュワート・ウィット氏よりこの宇宙港の特徴や将来の展望など、最新の情報を紹介いただきます。スチュワート氏は元トップガンのエリート戦闘機乗りで、トムクルーズの映画「トップガン」のモデルになりました。また数年前のScaled Composite社での爆発事故で亡くなった方を追悼するレガシーパークには、90年代前半に民間有人宇宙船開発で一世を風靡しながら、予算難で倒産したRotary Rocket社「Rotonロケット」 も展示され、民間宇宙船開発が決して容易ではないことを改めて認識させてくれます。
 
 
 
●XCOR社

モハベ宇宙港内にあるXCOR社では独自のピストン圧縮型メタノールロケットエンジンを開発してきました。これは、通常は燃料と酸化剤を圧縮してロケットエンジンに送るのに回転型のターボポンプを使用するところ、代わりにピストンを使用したもので、エンジン構造をシンプルかつ安価に出来るという利点があります。現在、NASAの火星探査有人宇宙船用メタノールロケットエンジンの開発の他、ロケットエンジンデモンストレーション機「EZロケット」、高度60キロまでの模擬宇宙旅行(厳密には宇宙ではありませんが)を実施するためのLynx宇宙船の開発を実施しています。特にLynxは2010年代初頭のサービス提供開始を狙い、急ピッチで開発が進められています。同社では実際の機体開発現場を見学しますが、ガレージのような町工場で元大手航空会社勤務のエンジニア達が手弁当で宇宙船を作っている様子からは「夢を現実に変えるための強いパッション」を感じることが出来るでしょう。

 
 
 
●Masten Space Systems社
こちらもモハベ宇宙港内にある小さなベンチャー企業ですが、パッションの強さではXCOR社に負けていません。同社では数人のエンジニアが垂直離着陸ロケット実験機を開発しています。これはXPRIZE財団主催の月着陸デモンストレーションコンペ「Lunar Lander Challenge」に挑戦するための機体ですが、つまり同社の最終目的はなんと月着陸ということになります。
 
 
 
●National Test Pilot School
モハベ宇宙港内にある同校では世界の選りすぐりのパイロットが集まり、更にテストパイロットになるための厳しい訓練を受けています。テストパイロットは新しく開発された機体のテスト飛行を行いますが、想定外のトラブルにも冷静かつ迅速に対応するための最高レベルの技術と能力が要求されます。同校見学では訓練に使用する各種飛行機を実際に見ながら、どの機体がどのような訓練に使用されるのかを学ぶことが出来ます。ちなみに同校からはまだありませんが、アメリカの宇宙飛行士には空軍パイロット出身者も多く見られます。施設横にはトライスター型旅客機の胴体から無人小型ロケットを空中発射するペガサスロケットも置いてあるので、同時に見学します。
 
 
 
●University of California, Los Angeles (UCLA)

UCLAは多くの研究開発でロサンゼルスの航空宇宙産業と密接に関わり、また卒業生の多くもロサンゼルスの航空宇宙企業に就職しています。UCLAでは通常2つの研究室を見学しています。一つは隕石を研究している天文学の研究室で、世界各地に降り注いだ隕石の分類学、月・火星起源の隕石や地球には無いアミノ酸が付着した隕石の話などをAlan Rubin教授から聞きます。もう一つは当協会理事長の五月女が所属(2009年6月卒業予定)している航空宇宙学科の研究室で、無人偵察機に使用する超軽量バッテリー、薄型太陽電池、複合材料の自己修復システム(機体の傷をセンサーで探知、自動的に治す)の研究などをご紹介します。

 
 
 
●University of Southern California (USC)
USCで太陽系科学を研究するDerek Shannon氏を訪ねます。同氏は特に火星有人探査を提唱するMars Societyに所属することもあり、火星研究のオーソリティです。これまでの無人火星探査計画や今後のNASA有人火星探査計画の詳細、また自身が参加した「ユタ州の砂漠で火星模擬体験をするためのシミュレーター」体験談などをお話いただきます。
 
 
 
     
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