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2009年1月30日:NASA次世代宇宙船「Orion」の打上モックアップがケネディ宇宙センターに搬入される。
 
NASAが2010年に全機引退するスペースシャトルの後継機として開発中の次世代宇宙船「Orion」ですが、その打上モックアップがケネディ宇宙センターに搬入されました。搬入されたモックアップは宇宙飛行士が乗り組むカプセル部位とその先端に取り付けられるアボートシステムを空気力学的に完全に再現したもので、6月11日に予定されているAres I-Xロケット初飛行で、その先端に取り付けられます。アボートシステムとは万が一ロケット本体に異常が発生した場合、宇宙飛行士が乗り込んだカプセルをロケットから切り離し、速やかに安全な距離まで退避させるシステムです。アボートシステムを持たないスペースシャトルではロケットエンジンの不具合が1986年のチャレンジャー号事故のような悲惨な犠牲につながってしまいます。
カプセルとアボートシステムを先端に取り付けたAres Iロケット(左)と、今回空輸されたモックアップ(space.comより)
 
 
6月11日に実施される予定のAres I-Xロケット初飛行(無人:宇宙飛行士は乗りこまない)では以下のことが検証されます。
  ●鉛筆のように細いAres I-Xロケットがきちんと安定してまっすぐ飛ぶか?
  ●一段目と二段目の切り離しは設計どおりうまく働くか?
  ●カプセルをパラシュートで回収する機構は設計どおりうまく働くか?
  ●振動は設計した許容範囲内に収まるか?つまり搭載電子機器や宇宙飛行士に損傷を与えるようなことは無いか?
 

今回のモックアップ搬入に続き、2月末にもロケット本体がケネディ宇宙センターに搬入される予定です。NASAでは2015年に実際の宇宙飛行士を乗せた初飛行を、2020年に派生型による月面有人着陸を実現したいとしています。

五月女

 

     
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