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2009年3月1日:NASA、温室効果ガス観測衛星の打上に失敗。
 
NASAは温室効果ガス観測衛星「OCO: Orbiting Carbon Observatory」の打上に失敗したと発表しました。OCOは宇宙空間から二酸化炭素の分布を観測するための衛星で、二酸化炭素の地球温暖化への影響を詳細に調査することが期待されていました。OCOおよび打上ロケットTaurusの開発は米民間企業のOrbital Science社が担当していました。
 
軌道上のOCOの様子(左)と、今回問題になった衛星フェアリング(space.comより)
 
 

今回の打上失敗は衛星フェアリングの分離が適切に行われなかったことが原因であると考えられています。衛星フェアリングは右上写真にある「人工衛星を覆うカバー」です。ロケットが濃い大気の層を突き抜ける時に中の衛星を保護する役目を果たし、空気の薄い上空で2つに分離、投棄されます。フェアリングを捨てて身軽になったロケットは更に加速、地球周回軌道に乗るように設計されています。今回このフェアリング分離がうまく行われず、重いフェアリングを乗せたままのTaurusロケットは加速が不十分となり、軌道に到達できずに最終的に南極近海に激突したと推測されています。

今回の打ち上げ失敗に、8年の歳月を開発に当てた米国技術者達は失望を隠せません。先日打ち上げに成功したJAXA・温室効果ガス観測衛星「いぶき」への期待がますます高まっています。

五月女

 

     
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