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2009年5月9日:NASAの「ハッブル宇宙望遠鏡メインテナンス・ミッション」、11日にも実施予定。
 
1990年に打ち上げられて以来、数々の美しい宇宙の映像を地上に送ってきたハッブル宇宙望遠鏡ですが、その最後のメインテナンスミッションが計画されています。これは11日間の船外活動でバッテリーや故障したカメラの交換を実施するもので、メインテナンス後は2014年までの使用が可能となります。このミッションのためにスペースシャトル「アトランティス号」が準備され、レスキュー用の「エンデバー号」がバックアップに待機する異例の事態となっています。
 
待機中のスペースシャトル「アトランティス号」、「エンデバー号」と、1993年のメンテナンス時の映像(space.comより)
 
 

今回レスキュー用の「エンデバー号」が待機している理由は「万が一2003年のコロンビア号・空中分解事故の原因となった耐熱タイル破損が生じた場合、国際宇宙ステーションミッションならしばらく7名の宇宙飛行士はステーションに滞在し救援を待つことが出来るが、今回のミッションでは宇宙望遠鏡と宇宙ステーションの軌道や高度が異なり、それが出来ないため」です。万が一耐熱タイルの破損が軌道上で発見されれば、エンデバー号が打ち上げられ、軌道上で7名の飛行士を回収しますが、このようなミッションは過去に前例がありません(しかもエンデバー号も耐熱タイルが破損していた場合にはもうお手上げです)。ところで今回のミッションにはNASAはリスクが大きいという理由でもともと反対していました。しかし「ハッブルを延命させよ」という科学者や一般の声の高まりを受けて、今回しぶしぶ実施する形となりました。

 
 
 
ガスが集まり新しい惑星系が生み出されているわし座方面の様子(星の誕生:左)と、
まさに超新星爆発を起こそうとしているエータ・カリーナ星(星の死:右(NASAの公式サイトから)
 
 
 

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年の打上直後にレンズのピンボケがみつかりましたが、1993年の大改修以後はすばらしい映像を地上に送り続けてきました。これまで想像、もしくはぼんやりとしか観測できなかった天体を、空気のゆらぎのない宇宙空間からはっきり撮影したことは、科学的意義はもちろんのこと、一般人の関心を宇宙に向けたという意味でも非常に大きな意味があります。

五月女

 

 

     
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