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2009年5月16日:インドがスペースシャトル型有人宇宙船の開発を表明。 |
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| インド宇宙研究機関(ISRO: Indian Space Research Organisation)は今後10年~15年での実現を目指し、スペースシャトル型有人宇宙船の開発を進めていくことを発表しました。この宇宙船は暫定的にReusable Launch Vehicle Technology Demonstrator (RLV-TD:再使用型往還機技術実証機)と呼ばれています。 |
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RLV-TDオービター(左)と打ち上げコンフィギュレーション(公開ホームページより) |
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| インドの計画では来年にも小型の無人デモンストレーション機をロケットで打ち上げ、大気圏再突入時の熱防御システムの性能、打上・帰還時の空気力学的特性、自動操縦システムの性能を検証します。その後、15年以内の有人打上を目指すとしています。 |
| 現在世界では、ロシア・ヨーロッパ、中国、アメリカを中心に、スペースシャトル型ではなく60年代から使用されてきたカプセル型の次世代宇宙船開発が活発になっています。それは翼を持つスペースシャトルの問題点が次々と明らかになってきたためです。 |
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ロシア・ヨーロッパ(左)、中国(中)、アメリカ(右)が開発中のカプセル型次世代宇宙船(公開ホームページより) |
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| スペースシャトル(有翼宇宙船)の問題点とカプセル型宇宙船の利点を並べますと: |
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●米スペースシャトル・ブースターは国防総省の要求により、着陸地点の自由度を高めるために翼をつけたが、そもそも翼は打上から、軌道上ミッション、大気圏再突入後速度がマッハ3くらいに落ちるまでのほとんどの行程で不必要な単なる「オモリ」。ほとんどのミッションは設計上はるかに効率的で軽量化、小型化が図れるカプセル・パラシュートの組みあわせで実施可能。 → インドは有翼型シャトルの実用化でどのようなミッションを想定しているのか? |
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●米スペースシャトル・ブースターは翼がある上に、人間とペイロードを同時に打ち上げる設計にしたため、非常に巨大化した。また貨客混載により人間の打ち上げ安全基準をペイロードにも適用せざるを得ず、膨大なメインテナンス費用が打ち上げ費用を破格なものにした(約15トン~20トンのペイロード打ち上げに700~800億円必要。通常の無人ロケットでは100億円以下で実施可能)。しかも下記理由から結果的に安全性すらカプセル型宇宙船に比較して各段に低下した。 → 上の写真からはインドタイプも貨客混載のように見えるが、アメリカと同様の過ちを犯してはいないか? |
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●米スペースシャトル・ブースターは大変巨大なため、打ち上げ時に万が一ロケットが爆発的な破壊を伴う不具合に遭遇した際、ブースターを緊急でロケットから切り離し、安全な距離まで離脱させるアボートシステム(緊急脱出装置)の装備が不可能。そのことが1986年のチャレンジャー事故の悲劇につながった。それに対して、はるかに小型のカプセル型宇宙船(露:ソユーズ、中:神舟、米:オリオン宇宙船など)ではカプセル先端に緊急脱出装置が装備され、乗組員の安全が確保されている(実際、かつてソユーズ宇宙船ではこの緊急脱出装置により、ロケットは破壊されたものの乗組員は安全に避難している)。 → インドのシャトル・オービターの大きさは不明だが緊急脱出装置は装備されるのか? |
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●米スペースシャトル・ブースターは大変巨大なため、地球帰還時に船体を高温の摩擦熱から保護する熱防御システム(TPS: Thermal Protection System)がロケット内部に保護しきれず、完全に外部にむき出しになっている。横付けの外部燃料タンクから凍った断熱材がしばしば落下、耐熱タイルを傷つけ、それが2003年のコロンビア号の地球帰還時空中分解事故につながった。それに対し、カプセル型宇宙船は耐熱面がロケットの内部に保護される形で打ち上げられるので設計上安全。 → インドのシャトル・オービターはロケットの先端に取り付け、つまり横付けされていないので、米シャトルに比較して破損のリスクは軽減すると考えられるが、外部むき出しはやはり設計上好ましくない(打ち上げ時に鳥が耐熱タイルに衝突する事故が米シャトルで数件報告されている。超音速で鳥が衝突した場合、タイルが破損する可能性がある)。 |
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実はインドもカプセル型有人宇宙船の開発を表明していました。今回の発表がカプセル型宇宙船計画とどう関連しているのか?そもそもインドはなぜシャトル型宇宙船開発を表明したのか?まったく不明ですが、また情報が入りましたらお知らせしてまいります。
五月女
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