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2009年5月15日:NASAのハッブル宇宙望遠鏡修復が進行中。
 
NASAは先週月曜日にスペースシャトル「アトランティス号」の打上に成功、アトランティス号は2日後に高度553 kmを周回するハッブル宇宙望遠鏡に到達しました(打ち上げから地球低軌道到達までは約8分で完了しますが、そこから更に軌道・高度を変更し、宇宙望遠鏡に到着するまでに2日を要します。これは宇宙ステーション到着でも同じです)。先日もお知らせしましたが、今回のミッションでは宇宙望遠鏡の故障箇所をすべて修理・またはより高性能な部品に交換し、2014年まで使えるようにします。全体で5回の宇宙遊泳が実施されますが、これまでのNASAのミッション中でも最も複雑で高度なミッションになるといわれています。
 
ハッブル宇宙望遠鏡の修理に取り掛かる2人の宇宙飛行士(左)と、カメラ修理のため扉を開けたところ(space.comより)
 
 

今回のミッションではバッテリー・姿勢制御用ジャイロ・カメラの交換、のほか、既存のカメラのサーキットボードの交換が実施されます。数年前からサーキットボードのショートが連続して発生し、現在カメラで撮影した映像を地球に送るチャンネルがほとんど切れた状態になっていますが、今回の宇宙遊泳では「望遠鏡内部に宇宙飛行士が入り込み、32個のスクリューを取り外し、フタをあけて4枚の基盤を交換、再びスクリューを取り付け、新しいパワーに接続する」という一連の作業が実施されます。しかしそもそもこのカメラ自体、宇宙での修復を想定した設計になっていないため、この作業は困難を極めることが予想されています(真空の宇宙空間では宇宙服もパンパンにふくらみ、地上のように簡単に作業が実施できないため)。

これらの困難なミッションがすべて成功裏に終了した場合、ハッブル宇宙望遠鏡はこれまでの130億光年先の宇宙(つまり137億年前に誕生した宇宙の7億歳の頃を見ている)よりも更に遠い132億光年先の宇宙(5億歳の宇宙を見ている)を見ることが出来るようになり、更に宇宙創生の謎にせまる新たな情報を提供してくれることが期待されています。

五月女

 

     
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