NASAでは2020年初頭の有人月探査実現を目標に、現在、次世代有人宇宙船「オリオン」と月着陸船「アルタイル」を開発中ですが、今回打ち上げに成功した無人月探査機はその有人月着陸と、その後の国際月面基地建設に必要な各種データを蓄積します。特に月表面の詳細な地図の作成、そして月南極のクレーターの淵(日陰では永久に太陽光が当たらない)にあると予測される水の氷の存在を確証づけることを目的としています。LCROSSは小型の衛星で、月南極に今年10月に激突、巻き上がった砂の成分を月軌道を周回するLROや、先日大改修が終了したハッブル宇宙望遠鏡などで観測することで水の存在を確証付けるデータを集めます。もし実際に大量の水が月南極に存在した場合、宇宙飛行士の飲み水や呼吸に必要な酸素(水を電気分解して生成)、ロケット燃料となる水素(同様に電気分解で生成)を地球から補給する必要が無くなり、月開発をより低コストで実現することが可能となります。NASAが本格的な月探査を実施するのは1960年代のアポロ計画以来、実に40年ぶりとなります。
五月女
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