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2009年6月22日:NASAの次世代有人宇宙船に使う緊急避難装置、テスト飛行間近。
 
先日安全性に疑問があるとお知らせしたNASA次世代有人宇宙船用に開発が進められている緊急避難装置ですが、NASA内部で別系統で開発されてきた脱出装置「Max Launch Abort System (MLAS)」のテスト飛行が数日内に予定されています。
 
テスト飛行間近のMax LAS(左:space.comより)とOrion LAS(右:space.comより)
 
 
先日お知らせした、ロケットがカプセルの先端に取り付けられている形状の脱出装置は「Orion Launch Abort System (Orion LAS)」と呼ばれていますが、MLASはそれとは別のチームが同じNASA内部で独立で開発してきたものです。上の写真を見ても分かるように、鉛筆型のとがった形状をしたOrion LASに比べ、MLASはずんぐりしたドングリのような形をしています。これはガスを噴射する固体燃料ロケットがカプセルの中に収められているためです。MLASのメリットとしては:
  ●Orion LASに比べて装置が全体に下方に集中しているので、安定性の悪さが指摘されているAres I ロケットの重心を下げ、安定性を向上させる効果が期待されている。
  ●Orion LASに比べて空気力学的な安定性が向上することが期待されている。
 
逆にMLASのデメリットとしては:
  ●Orion LASはカプセルの上にロケットを塔のように立てるだけなので製造が簡単だが、MLASはカプセルと一体なので構造がより複雑になる。
  ●Orion LASは一つのモーターに点火し、燃焼ガスを四方に噴射するが、MLASは同時に4機の独立したモーターを同調させて噴射させる必要があるので故障のリスクが高まる(一つでもモーターが点火しない場合、バランスを崩す恐れがある)。
   

NASAでは今後、各種テストを実施し、どのLASを採用するか検討を進める予定です。

五月女

 

     
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