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2009年9月6日:JAXA開発の無人輸送機「HTV」、初打上に向けて準備中。
 
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めてきた無人輸送機「HTV」の打上準備が9月11日に向けて着々と進められています。打ち上げはこれも今回初飛行となる国産大型ロケットH-IIBによって実施されます。「H-IIB」は国産の主力ロケット「H-IIA」の胴体直径を4.0メートルから5.2メートルに、メインエンジン「LE-7A」を1基から2基に増強したタイプで、地球低軌道上に最大19トンのペイロードを投入できる世界最大クラスの大型ロケットです。
 
打上準備中のH-IIBロケット(左)、搭載されるHTV(中)、HTVが国際宇宙ステーションに到着した様子(space.comより)
 
 

HTVはH-II Transfer Vehicleの略で、重さはHTV自体が10トン、6トンのペイロードを国際宇宙ステーションに輸送する能力があります。貨物は与圧されている部分とされていない部分に別れ、与圧されていない部分は真空にむき出しの形で宇宙ステーションに到着、ロボットアームを使用して取り出したペイロードは、同じくJAXA開発の「きぼうモジュール・暴露部」に直接取り付けることが出来るように設計されています。国際宇宙ステーションに物資を輸送できる各国の無人貨物船としては、すでに実用化しているロシアのProgress宇宙船、ヨーロッパのATVや、現在開発中の米国Space X社のDragon宇宙船、同じく米国Orbital Sciences社のCygnus宇宙船などがありますが、非与圧の暴露形式を持っているのはHTVだけです。ちなみにHTVの総打上重量16トンはわが国の主力ロケットであるH-IIAの打ち上げ能力10~15トンではまかないきれないため、HTV打上のためのH-IIBロケット(同19トン)が開発されました。

順調に行けば9月11日に打ち上げられたHTVは17日には国際宇宙ステーションに無人で到着、約一月間ステーションにとどまった後、南太平洋上で大気圏に再突入、燃え尽きることになっています(HTVは地球帰還用の耐熱シールドは持っていません)。HTVの技術は将来の日本独自の有人宇宙船開発にもつながるもので、今回の飛行の成功が待ち望まれます。

五月女

 

     
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