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2009年9月17日:H-IIBロケット、打ち上げ成功!HTV貨物船、ステーションドッキングに成功!
 
宇宙航空研究開発機構は9月10日、種子島宇宙センターから最新の国産大型ロケット「H-IIB」を打ち上げることに成功しました。「H-IIB」は国産の主力ロケット「H-IIA」の胴体直径を4.0メートルから5.2メートルに、メインエンジン「LE-7A」を1基から2基に増強したタイプで、地球低軌道上に最大19トンのペイロードを投入できる世界最大クラスの大型ロケットです。今回は国際宇宙ステーションに物資を輸送する無人貨物機「HTV: H-2 Transfer Vehicle」も搭載、宇宙ステーションへのドッキングを実施しました。
 
打上に使用されたH-IIBロケット(左)と、搭載された無人貨物輸送機HTV(space.comより)
 
 
9月10日にH-IIBロケットで打ち上げられたHTVは、一週間後の17日に目的地である国際宇宙ステーションに到着しました。これまで国際宇宙ステーションへの貨物輸送(無人)に使用されたロシアのProgress宇宙船とヨーロッパのATV宇宙船には自動ドッキング機構が搭載されていましたが、HTVにはありません。そのため、 国際宇宙ステーションに近づいたHTVはステーション内部で宇宙飛行士が操るロボットアームで補足され、ステーションにドッキングされました。この方法は現在アメリカの民間企業、Space X社とOrbital Science社がそれぞれ開発中のDragon宇宙船、Cygnus宇宙船と同じドッキング方式で、今回のドッキング成功でその有効性が実証されました。
 
国際宇宙ステーションに自動で近づいたHTV(左)とロボットアームで把持されステーションドッキングに成功した様子(space.comより)
 
 
 

HTVはロシア・Progress宇宙船やヨーロッパ・ATV宇宙船に無い特徴を備えています。それは内部が与圧された貨物室(ステーション内で直接宇宙飛行士がアクセスできる)の他に、宇宙空間にむき出しの貨物スペースが備えられていることです(上右写真・真ん中で金色の覆いが無く、白いメカがむき出しになった部分)。ロボットアームで引き出された暴露ペイロードは、「きぼうモジュール」暴露部という宇宙空間にむき出しの実験スペースに取り付けられ、過酷な宇宙環境下での様々な実験を実施することができます。このようなシステムはどの国際宇宙ステーション参加国も持っておらず、日本独自の大変ユニークなシステムということができます。

今回のミッション成功は「ロケットも輸送機もすべて初飛行にも関わらず、完璧に実施された」として、各国宇宙関係者からも大変高く評価されています。

五月女

 

     
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