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2009年10月3日:NASAと米空軍が開発中の次世代ロケット燃料。水とアルミ粉末がロケット燃料に?
 
現在NASA、米空軍(AFOSR)、Purdue大学では共同で水とアルミ粉末の混合物からなるロケット燃料を開発しています。この燃料はALICE (ALuminum powder and water ICE)と呼ばれており、以下の特徴を持っています。
 
  ●アルミの粉はナノレベルの大きさ(ミリの1/1000の大きさのマイクロの、更に1/1000の大きさ)にまで粉砕され、おそらく超音波振動もしくはstaveとよばれる振動装置を使用して(注:筆者がYoutubeリンクから見た感じで)水中に完全に分散される。分散されたものはスラリーと呼ばれる粘土状の物質となる。
  ●スラリーは凍結され、ロケット燃料として使用される。
  ●この燃料の特徴は作りやすい(大学の実験室レベルの装置で作れる)、取り扱いが楽(落としても爆発したりしない)、比較的環境に易しい(毒ガス系のガスを噴射する固体ロケットよりははるかにまし)。とくに大量のアルミや水が発見されている火星、月においては将来的に現地で大量のロケット燃料を精製する可能性に道が開かれる。
  ●アルミの粉末は水(H2O)に含まれる酸素と激しく反応、生成された酸化アルミと水素が噴出ガスとなる。アルミはナノレベルまで粉砕されることで表面積を劇的に増やし、初めて水中の酸素と反応するようになる(大きさがマイクロレベルでは容易に反応しない)。
  ●このコンセプトはロケットのみならず、将来の水素自動車に必要な水素の大量生成法にもつながる。
   
   

コンセプト自体は以前からあるものですが、アルミをナノレベルに粉砕する技術がこれまでありませんでした。ナノテクノロジーの進歩でアルミ・ナノパウダーが大量に生成されるようになり、ALICEの研究は今急速に進んでいます。

五月女

 

     
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