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2010年3月6日:Ad Astra社、開発中のVASIMRエンジンを使用すれば40日での火星有人飛行が可能と試算。
 

(文責:五月女)先日お伝えしたAd Astra社が開発中のVASIMRエンジンですが、同社ではこのエンジンを200MW(メガワット)の原子力動力と組み合わせた場合、火星に人間を最短40日で投入できると試算しました。

 

国際宇宙ステーションで2012年中にも噴射実験を開始する予定の同社開発VASIMRエンジン(space.comより)

 
 
 
先日トピックスへの追加情報ですが:
   
  ●同社は元ベテラン宇宙飛行士のFranklin Chang-Diaz博士(スペースシャトルで7回宇宙飛行)が2005年に設立したもの。基本技術は博士が学生時代にMITで研究した内容がベースになっていると言われている。
  ● 現在200kW(キロワット)出力の実験機「VX-200」の地上試験を実行中で、2012年中には初の飛行モデル「VF-200-01」を国際宇宙ステーションに搭載、宇宙実験を実施する予定。
 

●NASAはオバマ大統領の新宇宙政策発表を受けて、(議会の予算承認が得られれば)今後5年間で約2700億円を次世代推進技術の開発に充てる予定だが、同社の技術はその最有力候補となるものと思われる。

 
 

有人火星飛行はこれまでの化学ロケットを使った場合、片道およそ6~8カ月かかりますが、その間に宇宙飛行士は宇宙放射線の被ばく対策、健康の維持・閉鎖環境内での心理ケアなど難しい問題に直面します。もしも火星への飛行が40日まで短縮される同技術が実現すれば、無理のない火星有人飛行への大きな前進となることでしょう。

五月女

 

     
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