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2010年5月6日:NASA、オリオン宇宙船に使用する緊急避難装置の動作試験に成功。
 

(文責:五月女)NASAは開発中の次世代有人宇宙船「オリオン」に搭載する緊急避難装置の動作試験に成功しました。オリオン宇宙船は月面にアメリカ人宇宙飛行士を送り込む目的でこれまで開発されてきたものが、オバマ大統領の新宇宙政策発表を受けて国際宇宙ステーションに係留する緊急避難ボートとしての開発が継続されているもので、今回ニューメキシコ州ホワイトサンズ空軍基地で実施された試験ではPad Abort-1と呼ばれる乗員カプセル緊急避難装置(射場やロケット打上初期段階で重要な技術的不具合が発生した際に乗員の乗り込んでいるカプセルだけ速やかに安全な場所まで離脱させるためのロケットモーターで、カプセル先端に取り付けられる)の発射実験が成功裏に実施されました。

 

動作試験に成功したPad Abort-1(左)と動作試験プロファイル(space.comより)

 
 
Pad Abort-1には以下の3つのシステムが搭載されており、今回の実験ではすべての装置が設計通りに機能することが確認されました。更に詳細はこちらの動画が大変分かりやすくなっています。
   
  ● The Primary Motor:カプセル本体を不具合を起こしたロケット・射場から速やかに離脱させる。
  ●The Attitude Motor:離脱されたカプセルの空中での姿勢を保つ。
 

●The Jettison Motor:上の装置とカプセルを切り離し、パラシュートを出しやすくする。

 

今回の実験は実にアポロ月宇宙船開発以来40年ぶりのことで、NASAでは「開発中のオリオン宇宙船のみならず、今後開発されるだろうあらゆる有人宇宙船の安全性を高めるための重要な実験」と位置付けています。

五月女

 

     
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