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2010年6月13日:JAXA、はやぶさカプセル7年ぶり地球へ無事帰還。
 

(文責:斎藤(紀))日本時間6月13日19時51分に「はやぶさ(MUSES-C)」は無事カプセルを分離し、はやぶさ衛星本体は日本時間6月13日22時51分頃大気圏に突入しました。

 
 
はやぶさからカプセル分離(左)と帰還直前はやぶさが最後に撮影した地球(未修正)(右)
(提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA))
 
 
はやぶさからの最後の信号(左)とウーメラで撮影されたはやぶさの火球
(提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA))
 
 
ウーメラで発見されたはやぶさカプセル本体(左)とJAXA宇宙航空研究所に到着した
はやぶさのサンプラーコンテナ(提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA))
 
 

「はやぶさ」に関連する情報ですが:
   
  ●「はやぶさ」は、2003年5月9日、M-Vロケット5号機で打ち上げられました。
  ●打上げ後、地球スウィングバイを行い、2005年11月20日イトカワに初めてタッチダウンし、サンプル採取作業を行い、約60億Kmの飛行を終え再び地球に帰還するというミッションを、約7年間にわたり幾多の困難を乗り越え達成しました。
 

●分離したカプセルは、オーストラリアのウーメラ実験場に着陸し、6月14日16時8分頃に無事回収されました。

  ●6月18日02時15分、はやぶさカプセル及び熱シールドは、豪州からJAXA相模原キャンパス内に設けられたキュレーションセンターへ空路輸送されました。
  ●回収したカプセルは、サンプル収納容器を点検し、内容物の抽出と分析にとりかかります。
  ●「はやぶさ」は、打上げ時質量約510kg、主推進系は推進剤がキセノンガスの4つのイオンエンジン、姿勢制御用推進系は化学燃料2液式12個小型スラスタ、発生電力は2.6kw。
 
 

通信途絶、推進系のトラブル、姿勢制御系等の幾多の不具合を乗り越えて無事帰還できたのは、川口プロジェクトマネ-ジャーも神がかり的だと発言していますが、奇跡と言っていいでしょう。しかし、奇跡を呼んだのは周到な準備と、何より不具合が起きる度に、それに負けないメーンバーの克服しようとする強い意志、川口さんを中心にチームワークとそれを取り巻く多くの人々の支援があったからだと思います。また、このプロジェクト達成の意義は科学技術的な面だけでなく今の日本に多くの教訓と元気を与えてくれたと思います。あえて一つだけ現実的なことを言えば、従来の経験に加え今回の地球へのカプセル方式の回収技術を生かし、実用的なHTVの回収化を加速すべきと思います。それにより我が国独自の往還能力を持つようになれば、「きぼう」利用の意義は飛躍的に増加することになると思われます。もちろん、はやぶさの本来ミッションはイトカワの表面物質が確認でき、太陽系の起源と進化の解明に貢献できることですし、それを大いに期待しております。

斎藤(紀)


     
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